2014/03/06

キリムと女性

遊牧民の暮らしを支える家畜。
その毛を刈り、洗って糸を紡ぐ。
そして自然の植物を原料とした染料で染め上げ、
織り機を使って織物に仕立てる。

このようにキリムを織るのは家庭を守る女性たちの仕事でした。

遊牧民の女性たちはとても働き者。
水を汲み行って火をおこして料理をしたり、子供たちや動物たちの世話などを
大自然の中で行い、その合間を縫って糸を紡いだり織ったり・・・。
さらに移動するための荷造り、荷解きなどの仕事が加わるので、
休む暇などなかっただろうと思います。

そういった厳しい暮らしの中でキリムなどの手仕事は、女性たちの思いや情感、
美意識などの自己主張ができる最高の機会でした。
その技術やモチーフは祖母から母、母から娘と代々受け継がれていったものです。
とはいえ、それらには厳密なルールや織り図はないので、
時には手を加えて新しい模様を入れたりと、自由さも持ち合わせていたようです。
(そのため、キリムには非左右対称のデザインや途中で突然色が変わっていたり
することもあります)


キリムは単なる織物・敷物ではありません。

豊饒への願い、家族への思い、結婚への憧れ、織り手の喜怒哀楽や信仰・・・。
その細かいひと織りひと織りに遊牧民の女性たちの思いが詰まっています。

昔生きた女性たちのメッセージや物語を読み解くことも
キリムの魅力のひとつであり、楽しみ方でもあるのです。


キリム雑貨とキリムの
Femmy Kilim

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